デバッグ時にはBracketsのプロジェクトを直接ホストアプリケーションに認識させることができますが、このままではExtensionとして配布することはできません。

AdobeのExtensionはすべて「.zxp」というパッケージ形式で読み込ませるようになっています。Adobeによると、これは「zipをベースに公開元を示すデジタル署名が追加された形式」ということです(参照:ADOBE EXTENSION MANAGER ヘルプとチュートリアル)。

 

<パッケージ化の手順>

パッケージ化作業はWindowsであれば「コマンドプロンプト」、Macであれば「ターミナル」からコマンドラインで行うことになります。

下記はWindowsでの手順になりますが、Macも同様の手順になります。Macでの手順はこちらのサイトも参照するとよいかもしれません。ただし、パッケージ化以外の話は古い情報もありますのでご留意ください。

なお、以下の手順はExtensionを手動インストールする場合にのみ有効です。「Adobe AddOns」で配布する場合は以下の手順で作成されたパッケージでは受け付けてもらえません(タイムスタンプ関連による・この件は後日に先送り)。

1.

まずは、パッケージ化とその時に使用するデジタル署名ファイルを作成するコマンドラインツール「ZXPSignCmd」を、Adobe labsのページのCC Extensions Signing Toolkitから、もしくはgithubから環境に合わせたものをダウンロードします。

Adobe labs: https://labs.adobe.com/downloads/extensionbuilder3.html

github:https://github.com/Adobe-CEP/CEP-Resources/tree/master/ZXPSignCMD
(githubのほうからは最新バージョンがダウンロードできます)

ダウンロードした圧縮ファイルを解凍して出来上がったフォルダ内に、windows版であれば「ZXPSignCmd.exe」、Mac版であれば「ZXPSignCmd」という実行ファイルが出来上がります。なお、githubからダウンロードした場合は解凍の作業はありません。

3.

まずはパッケージに必要なデジタル署名ファイルを作成しますので、コマンドプロンプト(Windows)を起動して次のコマンドを実行します。

<ZXPSignCmd> -selfSignedCert <countryCode> <stateOrProvince> <organization> <commonName> <password> <outputPath.p12> 
ZXPSignCmd ダウンロードしたZXPSignCmdへのパス。Windowsの場合はZXPSignCmd.exeの「プロパティ」を開き、「場所」を参照するとよいでしょう
countryCode 国コード。日本の場合はJP
stateOrProvince 州・地域。例えばTokyoなど
organization 会社名。個人の場合はシリーズ名など
commonName 名前
password 任意のもの
outputPath.p12 デジタル署名ファイルへのパス。ファイルの拡張子は「.p12」

 

例えば以下のようになります。それぞれの項目はスペースで区切ります。

C:\Users\nakatoji\Desktop\ZXPSignCmd.exe -selfSignedCert JP Tokyo NakatojiSangyo nakatoji1000p xxyyzz C:\Users\nakatoji\Desktop\d-sign.p12

このコマンドを実行してデジタル署名(.p12)ファイルの作成に成功すると「successfully」が表示されます。

4.

引き続きコマンドラインで、先に作成したデジタル署名ファイルを使ってパッケージ化を行います。

<ZXPSignCmd> -sign <projectPath> <outputPath.zxp> <certificationPath.p12> <password>
ZXPSignCmd デジタル署名ファイルの作成時と同様、ダウンロードしたZXPSignCmdへのパス
projectPath パッケージ化するプロジェクト(フォルダ)へのパス
outputPath.zxp パッケージ化したExtensionの保存先へのパス。拡張子は「.zxp」
certificationPath.p12 先に作成したデジタル署名ファイルへのパス
password デジタル署名を作成したときのパスワード

 

例えば以下のようになります。それぞれの項目はスペースで区切ります。

C:\Users\nakatoji\Desktop\ZXPSignCmd.exe -sign C:\Users\nakatoji\Desktop\nakatojiTool C:\Users\nakatoji\Desktop\ntTest.zxp C:\Users\hayas\Desktop\d-sign.p12 xxyyzz

このコマンドを実行してパッケージ化に成功すると、先ほどより若干時間がかかって「successfully」が表示されます。

以上でパッケージ化の作業は終了です。一連の流れはこんな感じになります。

 

なお、これらの手順は「Extension_SDK.pdf」の「Packaging」の項目に記載されています。

https://wwwimages2.adobe.com/content/dam/acom/en/devnet/cs-extension-builder/pdfs/CC_Extension_SDK.pdf

 

<備考>

「コマンドラインは敷居が高い」「面倒」といった向きに、作業を軽減してくれるBRACKETS用エクステンションを公開されている方がいます。こちらを使わせていただくという方法もあります。

CC LABO(Ten氏):BRACKETS用エクステンション、リリースしました(^-^)/

 

 

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